リハビリテーション病棟のご案内

リハビリテーション病棟の特長

回復期リハビリテーション病棟では、総勢100名を超える理学療法士・作業療法士・言語聴覚士と、リハビリテーション医師、嚥下専門歯科医師、看護師、コメディカルがチームとなって集中したリハビリテーションを総合的に行っています。

リハビリテーションエリアは、「そこにいるだけで元気になれるような空間づくり」をコンセプトに、十分なスペースで効果的なリハビリテーションを受けていただけるよう特別にデザインされています。

さらに、ご家庭に帰られてからの日常生活を安心して過ごしていただけるよう、退院からその後の生活に至るまで継続的にバックアップできる体制を整えています。

当院リハビリテーション病棟の特長

充実した医療体制による最適なリハビリテーション

当院では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が8~9名で1つのユニットを作り、チーム全体で一人ひとりの状態に合わせたリハビリテーションを提供しております。ユニット制は、主治医を中心に多職種が連携しながら訓練目標や内容を決めるため、充実した医療診療体制のもとでリハビリ訓練の質を高める効果があります。また、外来には多くの診療科を揃え、既往症や合併症をお持ちの方に対して専門医がきめ細かく対応することができることも当院の特長の一つです。

ご本人様の立場に立ったおもてなしの気持ちで

スタッフは、こまめな清掃・整理整頓や明るい挨拶を心がけ、利用者さまにとって清潔で居心地のよい空間づくりを目指しております。当院をご利用の方すべてに「リハビリを受けてよかった」と思っていただけるよう、充実感や喜びを得られるリハビリテーションの提供に努めてまいります。

先進機器を利用したリハビリテーション

リハビリテーション医療において、電気治療は古くから疼痛の緩和のために用いられてきました。近年、テクノロジーの進歩によって、末梢神経や筋肉を電気刺激することによって、機能改善や麻痺自体の改善を目的とした機能的電気刺激療法(FES:Functional Electrical Stimulation)が行われるようになりました。当院では、最大限の機能回復につながるように、これらの先進機器を積極的に導入しています。

~インテレクト バイタルスティム~ インターリハ株式会社

インテレクト バイタルスティムは、摂食嚥下障害の治療用に開発された神経筋電気刺激
装置です。喉の表面に電極を貼り、電気刺激を与えることで筋の再教育を図り、摂食嚥下
機能の改善を促します。







~IVES(随意運動介助型電気刺激)~ オージー技研株式会社

IVES(随意運動介助型電気刺激)は、手指などの麻痺した筋肉の微弱な筋電信号を電極で感知し、最も適した電気刺激を麻痺した筋肉に与え、筋肉の動きを改善させることを目指した携帯型の電気刺激装置です。




退院後のアフターケアも充分

新八千代病院は、入院された方の退院後の生活を見据えて、地域におけるさまざまな医療的なサポートやご提案をいたしております。たとえば万が一、退院後に肺炎や骨折等で状態が悪化した場合であっても、関係機関と協力しあうことで低下した機能の改善を目指します。また、入院中に担当した療法士が、必要に応じて退院後に訪問リハビリを行うことも可能です。

回復期リハビリテーション病棟でのさまざまな取り組み

摂食嚥下障害への取り組み

~安全に「食」を楽しんでいただくために~
摂食嚥下障害は「飲み込み」に問題のある状態をいい、肺炎、窒息、低栄養、脱水等さまざまな問題の原因となります。 当院では、嚥下専門の歯科医師(歯科・嚥下外来)の診断のもとに、病棟スタッフ・リハビリスタッフ・歯科衛生士・管理栄養士が協力して摂食嚥下リハビリテーションを行っています。 この摂食嚥下リハは、入院患者だけでなく外来で通院される方もお受けいただくことができます。

口腔ケアの取り組み

~歯磨きは健康管理の第一歩~
口腔ケアは虫歯や歯周病を予防するだけでなく、口腔内の細菌を減らすことによる感染症予防の目的があります。また最近の研究によると、口腔ケアは精神機能や日常生活の活性化につながるとも言われています。当院では、歯科衛生士の指導のもとに病棟スタッフが口腔ケアを徹底し、口腔内の衛生管理に努めています 。

高次脳機能障害への取り組み

~高次脳機能障害とは~
高次脳機能障害とは、脳卒中や頭部外傷などに伴い言語・思考・記憶・注意などの障害を抱え、日常生活や社会生活に問題が認められる状態をいいます。高次脳機能障害は、外見上目立たないため周囲からさまざまな誤解を受けやすいのが特徴です。

高次脳機能障害の具体的な症状
記憶障害
新しいことが覚えられない
注意障害
ぼんやりしている、注意散漫
半側空間無視
いつも左側にあるものを見落とす
社会的行動障害
いつもイライラしていたり、意欲が欠如している
失語症
言葉を聞いたり、話したりすることが難しい
失認症
物事を正しく認識できない
失行症
道具を使った行為が難しい

~高次脳機能障害に対する当院の取り組み~
当院では、主治医・リハビリテーション専門医の診断のもとに、病棟スタッフ・リハビリスタッフ・臨床心理士が協力して高次脳機能障害に対するリハビリテーションを行っています。
高次脳機能障害の改善を目的とした訓練を行うと同時に、ご家族や職場の方に障害についてご理解いただけるように説明しております。